研究成果報告書（2005年3月）
「転職ゲーム」実験システム
転職に関するウェブ調査
このプロジェクトは，進化ゲーム理論を用いて秩序問題にアプローチします．現代社会の諸問題に対処するには，この社会学の根本問題を解決することが急務で，そのためには進化ゲーム理論を用いてどう自発的に秩序が生まれるのかを検討する必要があるからです．例えば，環境問題や民族紛争はまさに，人々や集団が利己的に行動するために，社会秩序を達成できないことが原因となっています．
具体的には，秩序問題をフリーライダー問題として捉えて，これを解決することを目指します．フリーライダー問題とは，人々が協調する必要があるときに，ただ乗りする人が出てくることを指します．そこで，どういう条件のもとならばフリーライダーを防げるのかを，「理論班」が進化ゲーム理論によって分析します．「実証班」は，小集団実験と社会調査を行って実証データを蓄積します．「方法班」は，進化ゲーム理論を社会学に応用できるよう理論を拡張します．
大浦 宏邦（帝京大学経済学部）
海野 道郎（東北大学大学院文学研究科）
数土 直紀（学習院大学法学部）
金井 雅之（山形大学教育学部）
藤山 英樹（獨協大学経済学部）
林 直保子（関西大学社会学部）
谷口[鬼塚] 尚子（帝京大学文学部）
辻 竜平（明治学院大学文学部）
佐藤 嘉倫（東北大学大学院文学研究科）
河野 敬雄（京都大学総合人間学部）
七條 達弘（大阪府立大学経済学部）
籠谷 和弘（関東学院大学法学部）
石原 英樹（立教大学社会学部）
武藤 正義（東京工業大学社会理工学研究科）
小林 盾（シカゴ大学社会学部）
中島 聡子（芝浦工業大学大学院工学研究科）
針原 素子（東京大学大学院人文社会系研究科）
小山 友介（東京工業大学総合理工学研究科）
神山 英紀（東京大学大学院人文社会系研究科）
桜井 芳生（鹿児島大学法文学部）
秋吉 美都（専修大学文学部）